
抄録
J-018
抽象絵画における鑑賞者の視線行動を利用した音楽生成システムの研究;鑑賞者の発想を膨らませる音楽の自動生成システムに関する予備的検討
◎小楠竜也・大谷 淳(早大)・楜沢 順(千葉商科大)・米村俊一(芝浦工大)
抽象絵画は描かれた内容を理解するのではなく、鑑賞者自信が描かれた抽象的な内容を頼りに様々な発想を膨らませることが鑑賞の楽しみ方のひとつと考えられる。しかし、一般の鑑賞者は抽象絵画に描かれている内容を自信の記憶や具象物と結びつけることで理解しようとし、発想を収縮させてしまう傾向にある。筆者らは既に抽象絵画における鑑賞者の視線行動を利用した音楽生成システムの提案し、音楽の付加によって鑑賞者の発想を膨らませることができる可能性を見出している。本稿では既に行われた予備実験に続き、新しく行った実験の結果と視線行動の解析結果について報告する。