
抄録
J-005
筋骨格モデルを用いた手の姿勢推定手法の検討
◎笠松 英・梅澤 猛・大澤範高(千葉大)
手指の姿勢推定においては,手の甲側から測定を行う場合,指の屈曲による指先の隠れが問題となる.そこで本研究では見えている関節の角度から,見えない関節の角度を推定するために筋骨格モデルを用いることを検討する.筋骨格モデルを用いることで関節角度と筋活動のどちらかが既知であれば,もう一方を推定することができる.よって,一部の関節角度が未知である場合に筋活動を推定することで目的を達成できる.適用の可能性を検証するために,人差し指について,あらゆる関節角度を与えて筋活動の推定結果を得た.これを用いて未知の関節角度がある場合について解を一意に定める手法の検討を行い,そこから得られた示唆及び課題について報告する.