
抄録
J-003
おもてなしのための足取りパターンによる旅行者の歩行状態の推定
◎植村喜弘・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
おもてなしとは,顧客が求めていることを求められる前に提供することである.重い荷物や土地勘の無さのための歩行のぎこちなさを示すユーザ状態を複数把握することで,旅行者に対するおもてなしを実現可能である.
そこで本論文では,安価で再配置の容易なRFIDシステムを用いて,旅行者へのおもてなしに必要なユーザ状態を足取りパターンから推定する手法を提案する.本手法では,床一面に敷設されたRFタグを座標化し,足につけたリーダが検出する座標から足取りデータを取得する.そこから歩幅や歩速を算出し,歩行のぎこちなさを見つけ,ユーザ状態を推定する.本手法によって低コストでのおもてなしの提供が可能となる.