
抄録
I-035
仮想化粧システムに関する基礎的検討 ― 顔形状の類似度に基づく化粧顔の検索法の検討 ―
◎張 琳・大谷 淳(早大)
現代の成人女性の大半は人前に出る際に必ず化粧をしている。多彩な化粧品の中で自分に似合う品を探すとき、自分の化粧を変えるとき、多くの女性がそれぞれの悩みを持っている。従って、女性の化粧のバリエーションを増やすための支援システムが有効と考えられる。
本論文では、ASM(Active Shape Model)を利用して、顔の特徴点座標を抽出し、顔に化粧していない画像と化粧をした画像とをセットにして、データベースを構築する。そして未知顔の特徴点座標を利用して、データベースの中で未知顔と類似している顔の上位三つの化粧顔を検索する。ユーザは検索結果の中から好みの二つの化粧顔を選んで、makeup blending(化粧の混合)を行う。Makeup blendingを使用するとき、TPS(Thin Plate Spline)を利用して、顔を変形して、化粧を移動する。6パタンのmakeup blending結果を表示する。使用者が好きな化粧結果を保存する。