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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
抄録
I-024
空間階調削減と復元を用いた超高精細映像の超解像復元型映像符号化の検討
松尾康孝・三須俊枝・岩村俊輔・境田慎一(NHK)
8K解像度,12bit階調を持つスーパーハイビジョン映像の高圧縮符号化時の符号化劣化軽減のため,符号化/復号の前段(符号化側)で空間階調削減,後段(復号側)で空間階調復元を行う新しい映像符号化を提案する.
符号化効率と超解像効率向上のため,提案法の空間階調削減では,原画像を雑音除去しながら階調削減後,空間縮小する.階調削減はLloyd-Max量子化を用いて,かつ雑音除去の工夫を導入する.また復号側の空間階調復元を原画像に忠実に実施するため,符号化側で原画像を基準に空間階調削減と復元パラメータを最適化して,復号側へサイド情報として伝送する.
提案法の復号側では,符号化信号を復号後,サイド情報を用いて符号化側と同様に空間階調復元する.サイド情報を用いることで,原画像に忠実な空間階調復元を行うことができる.
実験では,提案法は従来法に比べて高い客観画質と主観画質を得た.