
抄録
I-022
四面体体積最小化法による消失点検出
◎郷間理規・森 博志・外山 史・東海林健二(宇都宮大)
消失点は,三次元空間中の物体の向きの情報を得られるため,対象物体の三次元形状の計測や復元,カメラキャリブレーションに有効な情報となる.BurchardtとVossによる三角形面積最小化法では,Barnardによるガウス球を用いた手法より精度は良いが,無限遠に消失点がある場合は検出できない.そこで,両手法の利点を組み合わせ,無限遠にある消失点も検出でき,且つ高精度の検出が可能な手法を提案する.提案手法では,3次元空間に画像とガウス球を置き,画像上の直線の両端点,ガウス球面上の点,ガウス球の中心点から成る四面体体積を利用して消失点を検出する.3DCGを用いた画像を使用しシミュレーション実験をすることで,この手法の有効性を示す.