抄録

◎谷　　翼（北大）・土橋宜典（北大/科学技術振興機構）・佐藤周平・山本　強（北大）

近年、流体を含む様々な映像がCGで表現されるようになった。特に、流体などの自然現象は、物理シミュレーションを用いることにより、写実的な映像を生成することができるが、一般には生成する映像のリアリティや複雑さを追求するほど大きな計算コストが必要となってしまう。さらに、必要とする映像の再生時間が長いほど、その出力のために必要な物理シミュレーションにかかる時間も長くなってしまう。そこで本手法では、物理シミュレーションによって生成した限られた時間長の流体の速度場データを繰り返し再利用することで、任意時間長の流体映像を生成することを試みる。