抄録

◎萩原幹大・里井大輝・星野准一（筑波大）

さまざまなゲーム作品やアニメーション作品で、魚類の生命的なモーション表現が必要とされている。魚類はさまざまな環境に適応できるよう多岐にわたる進化を遂げており、種類によって形状や泳ぎ方が大きく異なっているが、従来法では魚種による泳ぎ方の違いがあまり考慮に入れられていないため、画一的な動きになりがちである。本研究では、魚の形状に適した遊泳モーションを動的に生成するための仮想骨格モデルを提案する。紡錘型や側扁型など、さまざまな魚の形状タイプに対応した骨格構造を定義し、確率的制御と物理シミュレーションを併用することで、実際の魚にみられる突発的な動きと緩やかな動きの双方を再現する。