
抄録
H-011
運転車両のダッシュボード透明化と車輪軌道の複合現実型提示
◎笹井翔太・北原 格・亀田能成・大田友一(筑波大)
本研究では,投影型複合現実技術によりダッシュボードを透明化することで,運転車両前方の死角である道路平面の映像を提示し,映像中に仮想の車輪軌道を重畳する手法を提案する.透明化映像の提示によって,運転者は提示映像と周囲の環境との位置関係の把握が容易になると考えられる.また,重畳提示された車輪軌道は,自車両の車幅や道路端と車輪との位置関係を把握するための手がかりとなる.従って,道幅の狭い道路における脱輪や巻き込み,対向車とのすれ違い時の衝突といった事故を防ぐことが可能であると考えられる.本稿では,提案システムの実装について述べる.