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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
抄録
H-009
符号化IRカットフィルタによる高感度センシング方式
塚田正人(NEC)・Kimberly Mcguire・Wouter Bolm(Delft Univ. of Technology)・戸田真人(NEC)・Boris Lenseigne・Wouter Caarls・Pieter Jonker(Delft Univ. of Technology)
夜間屋外や暗所におけるカメラ撮影では,光量不足に起因するセンサノイズが発生する.このノイズを抑制する方法として,イメージセンサが感度を有する近赤外光を利用する撮影方法が提案されている.しかし,従来法では,近赤外光の画像化のためにRGBに加え近赤外光を透過する4色の光学フィルタが組み込まれたイメージセンサや,カメラに組み込まれる近赤外(IR)カットフィルタを除去し,分光透過特性の異なる2種類のG(緑)フィルタを用いたRGBベイヤ型イメージセンサを用いる方法など特殊なイメージセンサを用いる必要がある.本稿では,IRカットフィルタの一部に近赤外光を透過させる加工を施した符号化IRカットフィルタ,および,広く使用されているRGBベイヤ型イメージセンサを用いることで近赤外光を画像化し暗所における高感度撮影を実現するセンシング手法を提案する.シミュレーション実験により本手法の有効性を示す.