
抄録
H-007
光沢のある物体表面の分光反射率と法線の推定
◎北原雅啓・岡部孝弘(九工大)
任意の光源環境における物体の見えを正確に生成するためには,物体表面の分光反射率と法線の両方を推定する必要がある.本稿では,分光イメージングと照度差ステレオを統合して,物体表面の分光反射率と法線の両方を推定する手法を提案する.提案手法では,分光反射率の低次元線形モデルとLambertモデルを仮定して,様々な色・様々な方向の光源下において撮影された画像から,分光反射率と法線を画素ごとに密に推定する.さらに,ロバスト推定を用いて,光沢のある物体表面の分光反射率と法線を推定することができるように提案手法を拡張する.実画像を用いた実験を行い,提案手法が分光反射率と法線を頑健に推定できることを確認する.