
抄録
H-005
時系列の画像・深度情報を用いた人物と物体の領域抽出
◎菅原勝也・阿部 亨・菅沼拓夫(東北大)
映像から人物の行動を推定するためには,人物の動作だけでなく周囲の状況(人物が接触した物体等)も認識する必要がある.これを解決するためには,人物が接触した物体と人物の領域を正確に分割し抽出する処理が要求される.本稿では,距離画像センサから得られる時系列の画像・深度情報を用いてフレーム単位の領域分割を行い,その結果をフレーム間で統合する.これにより,時系列のデータ全体で,人物の領域とその人物が接触した物体の領域とを正確に分割・抽出する手法を提案する.また,本稿では,提案する領域抽出手法の有効性,および,実際のアプリケーションへの応用について議論する.