
抄録
H-002
高速かつ変則的に移動するバドミントンシャトルの軌跡推定法
◎宍戸英彦・北原 格・亀田能成・大田友一(筑波大)
本研究では、2視点画像を用いたバドミントンシャトルの3次元立体化に取り組む。バドミントンシャトルは、打点から数フレームの移動方向が空気抵抗の影響より不規則になり、コンピュータビジョンの研究においてシャトルの検出や追跡が困難とされる研究対象である。シャッタースピードに対して高速に移動するシャトルは、モーションブラーを伴い、不規則な運動を含む一連の軌道となる像が観測される。従って、シャトルの打ち始めの観測フレームに対して2視点画像上のシャトルの位置を手動で対応付けることによって、モーションブラーを含むシャトルの軌道を3次元立体化することが可能となり、打ち始めのシャトルの軌道把握が容易にできる。