
抄録
G-005
随意性瞬目と自発性瞬目の判別法の開発
◎陶山真昌・加藤尊貴・高野博史・中村清実(富山県大)
これまでに,筋萎縮性側索硬化症などの重度肢体障碍者向けに,瞬きのみを用いた意思伝達システムの開発が多く行われてきた.これらは無意識的に行う自発性瞬目と意識的に行う随意性瞬目を区別し,随意性瞬目を瞬きスイッチとして用いている.随意性と自発性の瞬目を識別する従来法では,高フレームレートなカメラ映像から得られた高時間分解能な瞬きデータが必要である.そこで本研究では,汎用のカメラ(30fps)から得られる動画像に対して,目周辺領域におけるエッジ強度を求めることで,随意性と自発性の瞬目を判別することが可能であるかを調査した.