抄録

◎山口浩平・三木光範・桑島　奨・間　博人（同志社大）

筆者らは，知的照明システムで用いる照度センサを，単一機種のスマートフォンで代用する手法を確立した．本研究では，複数機種のスマートフォンが混在する状況下において，各端末を照度センサとして用いた知的照明システムの実現性の検証を行った．その結果，機種による照度センサの取得値の違いにより，照度収束に時間を要するが，照度の収束自体は可能であることを確認した．この結果をもとに，スマートフォンの機種による内蔵照度センサの性能の違いが照度収束状況に影響を与える原因を検証し，照明の光度や端末の位置を変えて実験を繰り返し行うことにより，機種による性能の違いが照度収束状況に影響を与える条件を明らかにした．