
抄録
F-002
進化計算により知識を自己獲得・利用するエージェントアーキテクチャ
◎森田信吾・加藤昇平(名工大)
近年,認知アーキテクチャの研究が盛んに行われている.認知アーキテクチャは,認知機能をモデル化するフレームワークとして用いられている.認知アーキテクチャは,特定の応用に限定されず,問題解決,プランニング,学習などのさまざまな機能を提供している.また,人工知能のテーマの一つに自動計画がある.自動計画はプランニングに用いられる.
本研究では,認知アーキテクチャのフレームワークに基づくエージェントアーキテクチャを提案する.提案アーキテクチャはサブゴールの生成に自動計画を用いる.また,問題解決には進化計算手法の一つであるGNPを用いる.問題解決の過程において,エージェント蓄積したデータをマイニングすることで,新たな知識を自己獲得する.本稿では,迷路環境を用いた実験により,知識利用の有効性と環境変化に対する頑健性を検証する.