抄録

◎三露庸介・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一（同志社大）

人間には人それぞれ異なる嗜好があり，服装においても嗜好は大きく関係している．しかし，嗜好や季節を考慮して日々の服装を考えることは負担となる．提案するシステムでは，ユーザの入力と服知識ベースにより色に関する嗜好を判断し，また季節を考慮することでユーザに適した服装を提案する．服知識ベースは，ユーザの服を服名・素材・カテゴリ・色・柄の属性に分けられており，ユーザが自分の服の情報を登録することで作成される．この知識ベースからユーザの好む色と組み合わせを判断し，ユーザの嗜好を推定する．提案システムのコーディネイトを３名の被験者に提示した結果，約８割が着ても良い服装であるという結果が得られた．