抄録

◎原　裕己・山下晃弘（東京工業高専）

近年Google Glassなどのウェアラブルコンピュータが発展しており，今後端末に対応したアプリケーションの需要が高まると思われる．また，だれでも無料で編集，利用が可能であり，アプリケーション内での利用が容易なOpenStreetMapが地図データとして注目され始めている．そこで，本稿ではウェアラブルコンピュータの一つであるヘッドマウントディスプレイを活用したアプリケーションとして，AR案内システムを構築する．ヘッドマウントディスプレイを使用することで立体的な一人称視点の案内システムを表現することができる．そして，OpenStreetMapを地図データに利用し，編集をすることでこのシステムに対応した最新のデータをだれでも利用することが可能になる．
本研究では，OpenStreetMapのデータ構造からヘッドマウントディスプレイ用にデータを表示する方法についての検討と，プロトタイプシステムについて報告する．