抄録

◎近藤明宏・松本貴士・関口隆昭（日立）・阿部憲幸（クラリオン）

近年、車載機がスマートフォンと連結し、スマートフォン上のアプリケーション（スマホアプリ）と連携し、車載機の画面からスマホアプリを利用する連携機能の開発が進んでいる。スマホアプリは、運転者の安全のために、車両走行中には表示や操作に制限を設ける走行規制を実現する必要がある。現状、走行規制はスマホアプリ側で実装しており、車載機と連携するための開発工数の増加が車載機対応スマホアプリ増加の妨げとなっている。本論文では、車載機上のブラウザを活用して、走行規制の実現とスマホアプリ機能の開発を分離して開発可能にすることで開発工数を削減する手法を提案し、有効性の確認を行った。