情報処理学会ホームページ
FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
抄録
A-018
Conditional-Value-at-Riskによるリスクを考慮した多期間生産計画
田口雄基(阪大)・上野信行(広島県大)・奥原浩之・小出哲彰(阪大)
日本の多くの企業が先行需要情報の一種である内示情報に基づいた生産計画を行っており、この内示生産システムを生かして多様化する顧客のニーズに柔軟に対応している。本稿では、生産計画を在庫管理の問題ととらえ、確率的に変動する在庫水準を自らの望む水準へと操作するように生産量を決定することを考える。在庫水準がある確率分布に従うとすると、在庫を示す確率変数が負になるときが「在庫切れ」であり、正になるときが「在庫過多」である。この考え方によって、ある確率で起こる在庫切れをリスクと捉えConditional-Value-at-Riskを用いることで各期で目指すべき在庫水準を決定し、それに対する生産計画が立てられることを示した。