情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RO-015
通信途絶地域との通信を行うためのDTNアーキテクチャに基づくプロトコル提案と試作
秋山洋平・小林亜樹(工学院大)
大規模被災地内は,通信インフラが機能しなくなり,災害情報の収集・共有が困難となる.
このような過酷な通信条件に適合するためDTNを応用した災害情報収集・共有システムがある.しかし,通信が事実上途絶状態にある DTN ノードとの情報共有を行うためには,人手で情報を運搬するなど別の通信手段が必要となる問題がある.
そこで本稿では,可搬型データ蓄積ストレージを通信路として利用し,情報を人手で運搬することで,通信が事実上途絶状態の拠点との情報共有を行う具体的手順を提案する.
手法では,ストレージ運搬型のTransport レイヤを想定し検討を行い,この検討結果に基づきプロトコルの要件を定義し,オープンソースで DTN のリファレンス実装である DTN2上に実装する.