○金森祥子（情報通信研究機構）・川口嘉奈子（千葉大）・田中秀磨（防衛大）

一般的なデータベースは、暗号化などセキュリティ対策がなされている。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS) もデータベースを構築している。本論文では、セキュリティ技術で保護さていても、SNS などのオープンな情報のデータベースとのデータマイニングにより、プライバシー侵害が生じることを示す。既存のプライバシー保護手法は能動的プライバシー権の考え方に基づいている。SNS のようにオープンなサービスは、既存手法が適さないことを示す。本論文では、秘密分散、属性暗号、及び階層的アクセス制御について考察し、受動的プライバシーを実現するデータベース構築について考察した。