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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RN-003
電子マネー利用意向の規定要因および規定要因間の関係の実証研究
渡部和雄(東京都市大)・岩崎邦彦(静岡県大)・梅原英一(東京都市大)
電子マネーは消費者だけでなく,公共交通機関や商店にも利点が多い.そこで,電子マネー普及のための示唆を得ることを研究目的とし,消費者1,770人に電子マネーへの意識や利用意向についてアンケート調査を行い,結果を分析した.まず,探索的因子分析により,消費者の電子マネーへの意識には3つの新たな因子を含めて7つの因子が存在することが判明した.そして,検証的因子分析モデルを経て,構造方程式モデリングにより消費者の電子マネー利用意向モデルを構築し,分析した.電子マネー利用意向の向上には,利用機会増大,消費者の不安感の緩和,利便性向上,「不要」とする消費者に電子マネーへの理解を深めてもらうことなどが重要である.