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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
RK-004
カメラの写りこみによるプライバシー侵害への対策: - 光反射・吸収特性を用いたプライバシーバイザーの提案 -
山田隆行(NII)・合志清一(工学院大)・越前 功(NII)
盗撮やカメラの写りこみによるプライバシー侵害を,被撮影者側から防止する方式を提案する.カメラ付き携帯端末の普及や画像検索技術の進展により,無断で撮影・開示された写真を通じて,被撮影者がいつ・どこにいたかという情報が暴露されることになり,被撮影者のプライバシー保護が求められている.従来手法は被撮影者の顔面の隠ぺいや着色により顔面を変える必要があるため,人対人のコミュニケーションに支障をきたすという問題があった.本論文では,カメラの写りこみによるプライバシー侵害への対策として,光反射・吸収特性を用いたプライバシーバイザーを提案する.顔検出の評価実験により,プライバシーバイザーの有効性を確認した.