
抄録
O-058
手首装着型カメラによる摂食記録手法の提案
◎永田 健・山岸勇貴・河合 純・金田重郎(同志社大)
近年,核家族や高齢者の単身世帯の増加により,「孤食」が問題視されている.そのため,食事行動の詳細な把握が求められている.さらに,従来の摂食記録手法では特殊な専用デバイスが使用されている.そこで,本稿では食事の記録をより簡易に行う手法を提案した.具体的には,手首にWebカメラを装着して食事中の動画の撮影を行った.そして,(1)得られた画像上にある特徴点の移動ベクトルを計算する事で「摂食動作の検出」,(2)色情報をもとに「摂食した食物の判別」を行った.評価実験として,被験者5人に手首にカメラを装着して食事をしてもらった.その結果,摂食動作の検出精度は68%と70%近い数値を記録し,一定の有効性を確認した.