○中川俊夫（NHK放送技研）

近年インターネット上のＳＮＳ等では放送番組の話題が多く書き込まれている。またスマホのテレビアプリや番組全録画機器の出現で、番組中心にネット連携する様々なサービス活用が期待される。一方、コンテンツのＩＤについて様々検討が行われているが、ユーザーが日常利用される共通ＩＤの仕組みは見当たらず、サービス開発の障害となっている。本稿では、番組の放送開始日時を基にした識別子を使用する手法についてサービス有用性を検討した。この手法は識別子が再放送等でユニーク性がない欠点があるが、放送後は時刻を事実として扱え放送局非依存で識別子を決定できる簡便性を持ち、ＡＰＩサービスとの組み合わせで多様なサービスを実現する。