○児玉晴男（放送大/総研大）

本稿は，教育コンテンツのネット公表のための制度面，システム面，ビジネス・モデルの関係からのプラットフォームに関するものである。そのネット公表における対象は，著作物とその伝達に関する行為だけでなく，商標（標章）やキャラクターを付すことがある。また，ネット公表のシステム面では発明や意匠にも関連し，著作権管理にとどまるものでなく，知的財産権管理も考慮しておくことが必要である。それに加えて，ネット公表を効率的に行ううえで，ビジネス・モデルが求められる。本稿の目的は，放送大学教材のネット公表を想定し，制度面，システム面，ビジネス・モデルを統合化するプラットフォームのプロトタイプを提案することにある。