情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
O-035
脳梗塞に対する気付きアプリケーションの開発
本田遥香(釧路公大)・岩崎武史(釧路孝仁会記念病院)・皆月昭則(釧路公大)
2011年時点、脳血管疾患は日本国内における死因の第4位となっており、全体の約1割を占めている。脳血管疾患のうち、脳梗塞の割合は約6割である。治療技術によって死亡率の減少が見られるが、その反面、要介護状態となる患者は増加している。脳梗塞にはTIA(一過性脳虚血発作)と呼ばれる事前兆候が見られ、治療開始を早めるためにTIAの気付きが重要である。TIAによる兆候の気付きは治療法の選択の幅を広げ、回復率を上昇させる。本研究では、脳梗塞による死亡もしくは重篤な状態となる前の早期発見支援を行うため、「早く気付いて。~脳梗塞早期発見システム~」というスマートフォン向けアプリケーションを開発し、普及を促進した。