◎大塚卓馬・野田祐希・金田重郎（同志社大）

特定の情報を探すのが目的となるWebサイトの設計では，最初に各ページを制作し，その後ページ間にリンクを貼り，評価によってデザインなどを改善する従来型のアプローチが有効であると考えられる．しかし，近年ではドメインへの理解を深めることでのユーザの確保を目的とするサイトがある．この種のWebサイトに従来型Webサイト設計法を用いると，結果的に知識の伝搬が困難なWebサイトが設計される恐れがある．そこで本稿では，Webサイトを「アプリケーション」と位置づけ，従来手法では用いられなかったM-GTAにより、構造化されたコンセプトからWebサイトを設計する手法を提案する．提案手法を，上京の観光情報提供サイトに使用し，その有効性を確認した．