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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
O-007
共通負荷線方式に基づくエネファーム制御手法の提案
井上 怜・金田重郎・柴野直人(同志社大)
近年,コミュニティ・エネルギー・マネージメント(CEMS)が注目されている.しかし,燃料電池・蓄電池等のエネルギー機器制御を行うCEMSでは,高価な機材を導入する必要がある.そこで本稿では,共通負荷線をCT制御方式に組み合わせ,複数エネルギー機器を安価に制御する手法を提案する.共通負荷線は,全負荷に電力供給する電力線であり,これを基準量として,各エネルギー機器が担うべき発電量をCTで制御する.全負荷情報のみを利用するため,プライバシーも保護される.4軒の住宅に2台の燃料電池(SOFC)を導入した場合のシミュレーションでは,燃料電池を持たない2棟において,各2,400円/月のコストを削減できた.