◎白澤春奈・森本祥一（専大）

全国各地の観光地で，ICTを活用した観光情報システムが用いられるようになった．特に，インターネットや携帯端末を利用し，現地での案内に重点を置いた観光ガイドシステムが増えてきている．しかし，これらのシステムは，充実した機能を備えているにも関わらず，実際の観光者の利用率が低いという問題を抱えている．そこで本研究では，現在利用できる全国の観光ガイドシステムを，特徴や目的，利用している技術などから分類し，それぞれの利用者数，導入前後の変化，観光者からの認知度について調査を行った．更に，観光行動論の視点から，観光ガイドシステムの利用率向上のための改善策について考察した．