◎田中康平・伊藤昌毅・川村尚生・菅原一孔（鳥取大）

本稿では，公共交通機関の利用促進を図るため，公共交通機関の利用を提案するモバイルアプリケーションを開発した．
乗換案内など公共交通機関の利便性を提供する公共交通機関利用援助システムは，公共交通機関による移動を意識した者のみに利便性の提供を行なっており，その他の者には何も働きかけがなされていない．
そこで，システム側から公共交通機関を利用した移動を提案することで利用促進を行う．
本アプリケーションでは，人の移動履歴から利用頻度の高い場所を抽出し，滞在している時間帯を判断する．
そして，その場所への公共交通機関による移動の提案により，公共交通機関利用の意識付けを行った．