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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
M-027
Continuous top-k query processing on horizontally-distributed data
Kamalas Udomlamlert・原 隆浩・西尾章治郎(阪大)
検索条件に合致する上位k個のデータのみを取得するTop-k検索は,さまざまな応用分野への適用が期待されている.近年,多次元データが水平分割されている分散環境において,Top-k検索の連続問合せを効率的に実行するための研究が注目されている.本稿では,特に通信オーバヘッドの低減を目的として,効率的な連続Top-k問合せ処理手法を提案する.この手法では,問合せをネットワーク内の全ノードにフラッディングするのではなく,各ノードがもつ過去の問合せの情報やスカイライン情報を参考にして,限られた少数のノードにのみ問合せを転送する.また,問合せを受信した各ノードは,問合せ結果に入る可能性が高いデータのみを問合せ発行者に返送することで,通信オーバヘッドをさらに低減する.評価実験の結果,提案手法は比較手法と比較して,大幅に通信オーバヘッドを削減できることを確認した.