◎梅津圭介・多賀戸裕樹（NEC）

位置情報による滞留期間推定技術の多くは，滞留時間，位置情報間の距離，移動速度，等に対して，閾値を用いて設定される条件をすべて満たす期間を滞留期間として推定する．しかしながら，従来方式は適切な閾値を設定した場合であっても，滞留期間を正確に推定できないことが多い．そこで本稿では，滞留候補期間とその前後の期間との平均移動速度比をもとに滞留期間を推定する滞留期間推定方式を提案する．また，従来方式と提案方式による滞留期間の推定性能を比較し，その推定性能差が発生した要因について考察する．