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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
K-064
発話支援のための予測変換を用いた文字入力方法の検討
濱井裕也・水町光徳・中藤良久(九工大)・松井謙二(大阪工大)
我々は、先天性や後天性の構音障害により発話が困難な人の発話支援として、文字入力を用いた発話支援システムの検討を行っている.具体的には、普段持ち歩くことが多いスマートフォン等の情報端末で文字入力を行い、入力された文字列を予測変換にかけ、音声合成を用いて変換結果を発話させるというシステムである。本稿では、ユーザの日常会話に特化した言語モデルを用いた予測変換により、次期候補を効率的に呼び出す方法の検討を行った。実験は、予測変換効率(入力文字数)の評価と入力速度(1分間あたりの入力文字数)の評価を行ったところ、変換効率については、一般的な他の手法と比較して40%の向上が見られた。