
抄録
K-063
Androidを用いた失語症者向け料理名思い出し支援ツール
◎有馬志保・黒岩眞吾・堀内靖雄(千葉大)・古川大輔(君津中央病院)
失語症の症状の一つとして、物の概念は保たれているが、それを単語として表出することが困難となる健忘失語がある。この症状により、失語症者は会話中に言いたい単語を思い出せず、伝えたいことを相手に伝えられないという問題が生じる。言語聴覚士はこのような会話において、適切な質問を失語症者に行い表出したい単語を絞り込んで行く。そこで、質問により単語の思い出しを支援するアプリをスマートフォンに実装し、評価実験を行った。実験の結果,失語症の症状により質問に対し誤った解答があった場合でも、適切に対応できる手法が必要な事が明らかとなった。