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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
K-054
口文字盤の読み取り支援手法の提案
伊藤史人(一橋大)
ALS等の神経難病が原因で気管切開により発話が難しくなると,透明文字盤や会話補助装置・意思伝達装置が利用されるが,一部のALS患者の間では口文字盤が使われる.これは,顔筋の動作を母音に割り当て,支援者が50音をスキャンしながら文字を読み取っていく手法である.道具は不要であり,ケアを行いながらコミュニケーションが取れるのが特徴である.しかしながら,患者と支援者共に慣れが必要であり,特に支援者にとっては難易度の高いコミュニケーション方法であると考えられる.口の動きは微小であり判別は難しい.本論文では,画像処理を口文字読み取りの支援技術として利用し,口文字盤の読み取り支援システムの検討を行った.