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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
K-053
非利き手のための書字訓練法の検討
大保景子・大西祐哉・大矢哲也・川澄正史・小山裕徳(電機大)
脳血管障害や事故などで利き手に障害が生じた場合,書字動作が困難となるため,非利き手による書字訓練が必要となる.しかし,非利き手の書字能力の習得には約4カ月間を要し,対象者に対して精神的・肉体的に負担が大きいため,効率的な書字習得方法による書字訓練期間の短縮が求められている.書字訓練後の非利き手の筆跡は障害前の利き手の筆跡に似るといわれており,書字訓練に使用する手本を標準の書体ではなく自筆とすることで書字訓練期間が短縮できると考えた.本稿では,自筆および標準の書体を手本とした長期の書字訓練を実施し,手本の違いによる書字訓練結果の比較を行った.その結果,既存手法と提案手法の間に顕著な差が見られた.