
抄録
K-048
触覚フィードバックタッチパネルにおける人間の触知覚に関する基礎研究
○大西淳児・坂尻正次(筑波技術大)・三浦貴大(東大/産総研)・小野 束(筑波技術大)
タッチスクリーンは、映像を提示するのみならず、ソフトウェアに気軽かつ低コストで制御できるスイッチを実装できることから、様々な用途で利用されている。従来のスイッチは、物理的な形と触感を伴ったもので、手探りで探し、スイッチを操作することが可能であったが、タッチスクリーン式のスイッチでは、全面がガラス表面のように一様な触感であり、スイッチを操作するには、映像を注視しなければならない。このことは、同時に、視覚障がい者や高齢者などの映像情報へのアクセスが容易ではない人にとっては、大きな障壁となっている。そこで、この論文では、触覚フィードバックタッチスクリーンを用い、疑似触覚と人間の触知覚に関する特徴について基礎検討を行った結果について述べる。