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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
K-046
弱視支援を組み入れたヘッドマウントディスプレイの設計
村井保之(日本薬科大)・巽 久行(筑波技術大)・Robinson Thamburaj(Madras Christian College)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大)
弱視者の視認を支援する補助器具を開発したいと考えている(聴力を補う補聴器に対抗する,視力を補う補視器と呼べるような器具である)。目標とする補視器は,装着者が視認したい対象や視認させたい対象を視界映像から見つけ出して,その対象を拡大提示する(視力の補償),視野に狭窄や欠損がある装着者の視点を誘導して,彼の視界内で対象を提示する(視野の補償),さらには,視認しやすい状態になるように,画像の白黒反転やコントラストの変化や強調を行う(視認の補償)などが行える器具である。本研究は,このような弱視向きヘッドマウントディスプレイを開発するための設計指針と,弱視者の行動や状況判断が向上する事例を述べる。