○河村智行（慶大/電通国際情報サービス）・高野研一（慶大）・石若　仁・石沢健人（電通国際情報サービス）

日本の情報システム開発プロジェクトは約70%が失敗と言われ，成功率の向上が求められている。成否に影響を与える要因の中でも、プロジェクトマネージャ（PM）の能力が大きな影響を与えていると言われている。本研究は，プロジェクト経験のあるPMの実践能力を強化することを目的として、根本原因分析を活用した育成プログラムを試行した。
育成プログラムは、トレーニング対象のPMが所属する組織の失敗事例をもとに、PMが失敗の根本原因分析行う、という流れで実施する。ITベンダーに勤務する23人のPMに対し、本育成プログラムを適用した結果、PMの実践能力向上に一定の効果があることが確認された。