
抄録
K-035
問題文並び替えとそれを反映したコード作成による学習者能力の判定
◎板戸陽子・原田史子・島川博光(立命館大)
大学のプログラミング演習において,学習者は処理の流れを読み取ってから,流れに従ったソースコードを書く必要がある.そのため,最初からソースコードを書かせる演習では,処理の流れを考えられない学習者は能力を身につけられない.本論文では,学習者に機能分割能力を計る並び替え問題と,表現力を計る穴埋め問題にわけて,課題を出題する.それにより,学習者の制御構造に落としこむ力を2つに分けて評価できる.本手法の実験結果を,学期中の演習におけるスコアや取り組み方と比較することで,手法の有用性を検証した.これにより,指導者は学習者の処理の流れを考える力とソースコードに落としこむ力を踏まえた指導をすることができる.