
抄録
K-028
生産手段のデジタル化と生産消費者に関する定量分析
○加藤綾子(東大)
生産手段のデジタル化は,一般消費者による生産行為を顕在化させていると推察される.先行研究では音楽の生産消費者の構成概念と質問項目が設計され,定量的な調査分析が行われている.消費者の生産活動や制作物公開に係るデジタル化の影響も解明が試みられているが,これまでの研究においてはその影響を直接的には抽出することができていなかった.その要因の一つには,先行研究では生産消費者が一枚岩として捉えられていることが挙げられる.そこで本研究は,音楽の生産消費者をいくつかのグループに分けて分析し,それぞれの制作ツールや制作物の公開,生産行為の目的等について違いや特徴を明らかにする.