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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
K-022
ソーラス符号を用いた電子透かしの提案
平田展裕・川村正樹(山口大)
ソーラス符号を用いた電子透かしを提案する.電子透かしでは,秘密情報が埋め込まれた画像が,JPEG圧縮で情報を削減されたり,切り取られる可能性がある.そこで,秘密情報をソーラス符号を用いて符号化し,冗長化した情報を埋め込むことを考える.ソーラス符号は,誤り訂正符号の一種であり,メッセージビットの積から多数のパリティを作成する.そのため,冗長度の高い誤り訂正符号になる.提案手法では,ソーラス符号で符号化した透かし情報をDCT係数にQIMを用いて埋め込む.IHC委員会の評価基準を元に計算機シミュレーションで評価した結果,この基準を十分に満たした.したがって,実用性が期待できる手法が提案できた.