◎室伏輝昌・中平勝子・岡本満喜子（長岡技科大）

タクシー事業者では交通事故削減は喫緊の課題だが，現場労働者に対する動機づけの難しさもあり従来の安全教育が十分効果を上げていない．動機づけに影響を与える個人の知能観には能動的／受動的があり，学習の動機づけ向上には前者が望ましいとされる．知能観に応じた適切な教育を行うには，その人の知能観を把握する必要があるが，従来の質問紙では自意識による回答の歪みを考慮した分析を行わねばならない．この問題を取り除くため，本稿では潜在連合テスト，質問紙を用い，自意識の影響をうけない無意識的な知能観を測定し，質問紙調査と比較する．この結果を踏まえ，個人の特性に応じた効果的な動機づけを行う教育方法の開発を目指す．