
抄録
I-018
赤外線パターン光投影三次元画像計測技術に基づく顔向き推定
◎辻野和広・許 陳・盧 存偉(福岡工大)
脇見運転は安全運転義務違反による事故原因の2番目を占める問題であり,近年では画像処理技術を用いて脇見運転を定量的に計測・評価する手法が提案されている.しかし,これらの手法は二次元カラー画像を用いるため,環境光の変化や大きな顔向き変化への対応が難しい.そこで,本研究では3本の赤外線ラインパターンを用いた三次元画像計測に基づく顔向き検出手法を提案する.また,大きな顔向き変化に対応するために,顔の三次元情報から鼻形状を検出する手法を提案する.これにより,運転者を妨害することなく高速で広範囲の顔の三次元計測を行う.実験により,-90°から90°の範囲で実用レベルの計測精度が得られた.