情報処理学会ホームページ
FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
H-053
SiCフィルタ中のPM観測のための3D-NCT法の開発
川上拓朗(熊本大)・松島宏典(久留米高専)・上瀧 剛・内村圭一(熊本大)・Harvel Glenn(University of Ontario Institute of Technology)・Chang Jen-Shih(McMaster University)
人体に健康被害を与えるPM(Particulate Matter : 粒子状物質)に有用な汚染防止技術として、SiC(Silicon Carbide : 炭化ケイ素)フィルタの使用が注目されている。しかし、フィルタの機能は、PMの堆積が進むに連れて変化するため、フィルタ内部のPM堆積分布を観測し、適切な設計を行う必要がある。そこで、PMの主な構成要素である水素や炭素などの軽い元素を含んだ物質の観察に適したRTNR(Real Time Neutron Radiography:リアルタイム中性子ラジオグラフィ)法を用いる。本研究は、PMが堆積したSiCフィルタのRTNR画像に対して、画像の特性に特化した3D-NCT(3D-Neutron Computed tomography : 3次元中性子トモグラフィ)アルゴリズムを適用し、非破壊でフィルタ内部のPM堆積を観測する手法を提案する。