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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
H-044
撮像素子の個体特徴に基づくハイブリッド撮影カメラ個体識別法と動画像改ざん検出への応用
黒沢健至・土屋兼一・秋葉教充(科学警察研)
半導体撮像素子(CCD、CMOS)の画素ごとの電気特性のばらつきを利用した、ハイブリッド型撮影カメラ識別法を提案する。本手法は、撮像素子の各画素に流れる暗電流のばらつきパターンと、各画素の光電変換効率のばらつきパターンを併用して用いる。そのため、1つの手法によって暗画像から明画像まで撮影に用いられたカメラを個体レベルで識別可能であることを、同一モデルのUSBカメラ複数台を用いた実験によって示す。また、本手法を応用して、同一モデル他個体のカメラによって撮影された映像シーンや被写体を合成して作成された動画に対して、改ざん検出が可能な場合があることを実験的に示す。この手法の動画圧縮の影響についても実験結果を示す。