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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
H-036
人工物と指輪郭を用いたキャンセラブルバイオメトリクスの研究
大熊一貴・西内信之(首都大)
従来の生体認証では、生体情報が盗まれた際になりすまされる可能性がある、ユーザが生体情報登録を望まないといった問題があった。そこでキャンセラブル生体認証が提案されたが、生体情報を変換するアルゴリズムを解析されると元の生体情報が流出してしまうといった問題があった。そこで本研究では、唯一性の低い指輪郭と人工物を組み合わせた新たなキャンセラブル生体認証を提案する。具体的には、マークを描画したシールをユーザの爪に貼付し、シールが指輪郭に対してどの位置にどの角度で貼付されているかを認証情報として用いるというものである。評価実験では、認証に必要な指輪郭のデータ数を検証し、本提案手法の有効性を示した。