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FIT2013第12回情報科学技術フォーラム 開催日:2013年9月4日(水)~6日(金) 会場:鳥取大学鳥取キャンパス
抄録
G-010
ベイジアンネットワークモデルを用いた胃癌関連遺伝子調節ネットワークの構築
栁 祐貴(九工大)・知念佑奈(日立ソリューションズ)・石井寛之・山﨑敏正(九工大)
本研究の目標は遺伝子発現データを利用して胃癌のサブタイプを識別することである。このサブタイプは分化型と未分化型に分類され、これにより治療方法が異なるため、サブタイプの識別は非常に重要である。まず初めに、サブタイプの判別に寄与する遺伝子を抽出する。次にこれら遺伝子から成る相互作用ネットワークを利用してサブタイプの識別を行う。今回、この相互作用ネットワークはベイジアンネットワークモデルによって表現される。本来、ベイジアンネットワークモデルはDAGであり、実際の相互作用ネットワークに適合しない部分が存在する。本研究ではこの問題を解決し、循環型の胃癌関連遺伝子調節ネットワークを構築する。